不妊に対する鍼灸施術
不妊治療でお悩みではありませんか?
- 基礎体温がばらばらで排卵していないかも・・・
- 何度も体外受精をしているけど妊娠に至らない
- 原因が分からなくて先行き不安
- 生理痛がひどい、生理不順がある
- いつもイライラして、冷えが気になる
- クリニックではご主人に問題があるといわれた
不妊とは?
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。しかし、女性に排卵がなかったり、子宮内膜症を合併していたり、過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがあったりすると妊娠しにくいことが分かっています。
不妊のカップルは約6組に1組と言われていますが、近年、妊娠を考える年齢が上昇していることもあり、この割合はもっと高いとも言われています。全く病気とは無縁で病院を訪れることのなかったカップルにとっては、不妊ではないかと考えただけで大きな不安をお持ちになることと思います。
不妊はなぜ、起こる?不妊の一般的な原因
不妊症の種類は大きく2つに分類されます。
- 機能性不妊(原因不明不妊)
- 器質性不妊
器質性不妊は原因がはっきりしていて排卵障害、卵管障害、頸管因子、免疫因子、奇形、ホルモン異常、男性因子などがあげられます。
機能性不妊は原因がはっきりしていないものをいいます。大事なことは「原因がはっきりしない=問題がない」ということではないということです。これは生殖機能の低下が示唆されています。
また、器質性不妊の中にも機能性不妊が混在し、数値としては明らかでもその原因がわかっていないことは多いのが実状です。
不妊の一般的な検査と診断
女性側の検査
内診・経膣超音波検査
子宮内膜症や子宮筋腫、クラミジア感染症などの病気がないかどうかを調べます。子宮内膜症や子宮筋腫の疑いがある場合には、MRI検査や腹腔鏡検査を追加して行う場合もあります。
子宮卵管造影検査
卵管が詰まっていないかどうか、子宮の中の形に異常がないかどうかを調べます。
ホルモンの検査
女性ホルモンの分泌やこれに関係する甲状腺の機能などを調べる血液検査です。妊娠が成立する時期(黄体期)に十分な女性ホルモンが分泌されているかどうかを調べておく必要もあるため、一般的には月経周期にあわせて2回の検査を行います。
性交後試験(Huhnerテスト、またはPCT)
排卵直前の最も妊娠しやすい日に性交を行い、翌日、女性の子宮頸管粘液を採取し、その中に運動精子を認めるかどうかを調べます。直進運動精子が認められない場合は、免疫因子(抗精子抗体)の有無などを調べます。
男性側の検査(精液検査)
マスターベーションで採取した精液を検査し、精子の数や運動率などを調べます。不妊症を診ている産婦人科や泌尿器科で検査できます。異常がある場合には精索静脈瘤などの病気がないかどうか、泌尿器科で検査をします。
不妊が続き妊娠に至らない場合の理由
やはり体質改善ができていないのが大きいと当院では考えます。
冷え体質、疲労体質、ストレス敏感体質では内臓機能が低下しやすく、さらに内臓に老廃物(毒素)が溜まりやすくなります。最近では腸内環境も大きく影響を受け、腸内フローラの乱れが子宮内フローラの乱れに繋がり、不妊の原因になると示唆される研究発表もありました。単にクスリを飲んだり、子宮を温めるだけではなく、本質的に改善するためにはあなた自身が丸ごと健康になることが重要です。そのことにより自己保存の本能が満たされ種の保存の本能が働き出します。つまり妊娠に対するエネルギーを身体が勝手に使いだすのです。
当院での施術がなぜ不妊に効果的なのか?
当院の施術は単に子宮を温めるだけではなく、東洋医学を用いて内臓機能を高めていく施術を行います。さらに歪みに対して処置することにより骨盤底筋、横隔膜の動きを良くし、子宮内血流量にアプローチします。さらに自宅での充実したセルフケアをお伝えし、24時間、健康へ向かう支援を致します。また不妊施術を9年間携わってきた経験もあるため的確な鑑別と施術を提供することができます。鍼灸は不妊に効果的であると研究があります。
研究報告
研究報告1
ハリ治療グループの妊娠率が42.5%に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回った。

体外受精の前後に、女性の体をリラックスさせるハリ治療をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果を、ドイツと中国の研究チームがまとめた。
米生殖医療学会誌に掲載された報告によると、同チームは、体外受精をうける女性百六十人を二つグループに分け、一方に体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後にハリ治療を実施。
ハリ治療のグループには、ハリ治療をせず通常の体外受精を行った。
その結果、ハリ治療グループの妊娠率が42.5%に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回った。体外受精の妊娠率は、高くても三割程度とされた。
「2002年4月30日 夕刊讀賣新聞の記事」(ワシントン 館林 牧子)
研究報告2
不妊症の女性114人に針施術を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至った。

体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊症の女性114人に針施術を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、名古屋市の明生鍼灸(しんきゅう)院と明治鍼灸大の研究グループが10日、大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。
49人のうち4人は自然妊娠だったほか、30人は施術後1回目の体外受精で妊娠に成功したという。
不妊施術の専門家が集まる学会で、針施術による効果を示すデータが発表されるのは珍しい。
報告された114人の施術実績は、1998年2月~2006年6月に、同鍼灸院を訪ねた不妊患者のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので、施術は、週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。
アメリカの生殖医学学会誌からの報告

胚移植日に鍼灸施術を行なうと体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させる273例を研究対象とし、
鍼を行なわない組では22%の妊娠、
鍼治療組では36%の妊娠率となり、
鍼灸施術を行なった組に有意に妊娠率が高くなった。
2006年デンマークからの発表(Fertility&Sterility (アメリカの生殖医学学会誌)より

体外受精例に鍼施術を3回行い、鍼施術組に妊娠率が高くなった例228例を対象に、hMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後に鍼を行なった。
行なわない組では23%、
鍼施術組では31%の妊娠率で、
有意差はなかったが、鍼施術組に妊娠率が高くなった。
006年オーストラリアからの報告(Fertility& Sterility(アメリカの生殖医学学会誌)より
British Medical Journal 2008年 アメリカからの発表(メリーランド大学、ジョージタウン大学産婦人科) 過去の7件の臨床試験のデータをまとめた。
はり療法を併用した胚移植は、はり施術を受けた群の臨床的妊娠は1.65倍高く、継続中の妊娠は 1.87倍、生児分娩率は1.91倍高く、はり施術は妊娠率の高さと関連していた。
2008年アメリカからの報告(Fertility&Sterility (アメリカの生殖医学学会誌)より

体外受精と顕微授精例の黄体期に鍼施術を行なうと妊娠率が有意に高かった225例を対象としたもの。
鍼灸を行なわなかった組では13.8%、
行なった組では28.4%の妊娠率で、
鍼灸施術組の妊娠率が高くなった。
研究報告3

近年ではカウンセリングや笑うことが着床率をあげるという驚きの報告が上がっています。
イスラエルの病院で、体外受精を受けてる女性を2つのグループに分けて実験した。
1つのグループには胚移植直後のベッドで寝ている間に、プロのお笑いの人が12~15分間簡単なコント、マジック、手品を行い患者の笑いをとり、リラックスさせた。このグループの36.4%の女性が妊娠した。
もう一方のグループには、胚移植後にそのようなお笑いは一切行わなかった。
このグループの妊娠率は、20.2%だった。
症例・患者さまの声
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。不妊治療が不妊を生むという言葉を聴いたことがあります。不妊治療は長く苦しい出口のないトンネルを歩み続けているような感覚をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身も9年間、この仕事をしてきてたくさんの方に出会いました。寄り添いそして何人ものかわいい赤ちゃんに出会いました。それとは一方、最終的に断念された方もいらっしゃいます。ですが最後に仰ってくださった言葉は皆さん、自分の身体と向き合い施術し続けて良かった。なぜなら身体が良くなり心が軽くなることを実感したからと仰ってくださいました。医療は100%ではありません。ですが0%でもないのです。子供は世界の宝物です。ぜひご自身の身体を信じて一歩踏み出してください。お会いできることを楽しみにしております。