めまい

東洋医学(中医学)では、めまいのことを「眩暈(げんうん)」といいます。

「眩」とは、目がかすむこと。

「暈」とは、頭がふらつき、物が揺れ動いて見える状態のことをいいます。

東洋医学(中医学)では、めまいについての分類とそれに対する治療法が確立されています。

雨の日や湿度が高い時期に悪化する

頭や体が重く感じたり、雨の日にめまいが悪化することはありませんか?

そのようなめまいの場合、以下にあてはまるものが多ければ、「痰濁中阻(たんだくちゅうそ)」とよばれる不調である可能性があります。

1:回転性のめまい。

2:腹が脹って苦しい。

3:吐き気や嘔吐がある。

4:食欲不振がある。

これらは、暴飲暴食などによって胃に負担がかかり、消化・吸収・運搬の機能が低下したために、体内に余分な水分が発生し、その水分が気の通り道をふさいだ結果、めまいが発生していると考えられます。

ですので、雨などで体の外に水分(湿度)が増えると、さらにめまいが悪化します。

イライラすることが多くめまいがする

イライラしやすかったり、怒ったときにめまいが悪化することはありませんか?

そのようなめまいの場合、以下にあてはまるものが多ければ、「肝火上炎(かんかじょうえん)」とよばれる不調である可能性があります。

1:頭痛があり、顔が赤くなりやすい。

2:目の充血がある。

3:口の苦みや渇きがある。

4:眠れないことが多い。

これは、ストレスなどを我慢して溜まっていた気が、怒りなどで頭に上り、めまいが発生していると考えられます。

疲れたり怒ると、めまいが悪化する

疲れを感じた時や、イライラして怒った時、その両方でめまいが悪化することはありませんか?

そのようなめまいの場合、以下にあてはまるものが多ければ、「陰虚陽亢(いんきょようこう)とよばれる不調である可能性があります。

1:ふらつきや、脹るような頭痛がある。

2:イライラして怒りっぽい。

3:眠りが浅い。

4:夢をよくみる。

これは、体質や慢性的な病気などで、体内の水分(陰液)が消耗したことにより、体内のバランスが崩れて、めまいが発生していると考えられます。

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