逆子治療

妊婦さんの3人に一人が言われた事があるという「逆子ですね」というお医者様からの一言。

いざ自分が言われてしまうとビックリして「どうしよう…」と考えてしまいますよね。

私達治療院業界では「逆子治療=鍼灸治療」というのは定番の治療法だという認識があります。

しかし、鍼灸業界では常識だと思われていることも、まだまだ一般的には認知が薄いのが現実です。

実際私の友人でも「逆子だったけど、鍼灸治療などはせず逆子体操しかやらなかったら逆子が治らずに、帝王切開になってしまった」という子もいます。

その時は私もこの業界に入る前でしたので、「今だったら絶対鍼灸治療を強くお勧めするのに!」と歯がゆい思いをしています。

だからこそ、今逆子で悩んでいらっしゃる方、これから妊娠を考えていらっしゃる方には是非、逆子に対する鍼灸治療について知っておいていただきたいと思います。

本来胎児は出産に向けてスムーズに出られるよう、お腹の中で頭が子宮口を向いているのが正常です。

ところが、頭が上を向いてしまい、お尻や足が下に来てしまっている状態を逆子といいます。

この逆子も偶然なってしまうのではなく原因があります。

赤ちゃんは常に本能に忠実で、少しでも生き延びる確率を高めるために頭の位置を変えています。

赤ちゃんが最も守るべきもの、それは脳です。

脳を衝撃から守ったり常に快適なところに置くためにぐるぐると移動していると考えてられています。

通常子宮は血流が豊富でふかふかのベッドのような状態になっています。

しかし、冷えやホルモンバランスの乱れ、ストレス、姿勢不良などによって血流が悪くなると子宮が快適な場所ではなくなってしまいます。

子宮(骨盤内)の血流が悪くなると赤ちゃんは、常に働いていて血流が豊富で、働く=熱を生むので温かくもある『胃』に頭を向けてしまいます。

これが逆子の原因で一番多いパターンです。

他には、骨盤内の血流が悪くなり、お母さんのお腹が冷えている場合、赤ちゃんも頭を上に向けて脳の血流を確保しようとします。

もちろんへその緒や骨盤、子宮の問題で逆子にならざるを得ないケースもあります。

実は、妊娠27~28週の頃に鍼灸による逆子治療を受けた場合9割近い方が治る、とも言われています。

ただし、週数が進むほど難しくなり、32週を過ぎるとかなり難しくなってしまうのは鍼灸に限らず、他の逆子に対するアプローチと同じです。

早い段階で鍼灸治療を受けると治る確率も高くなり、また治療回数を重ねる事も出来ますので、妊婦定期検診で逆子と言われたら出来るだけ早めにご相談ください。

具体的にどのような治療をするかというと、腰~足を中心に鍼やお灸をします。

赤ちゃんが居心地のよいふわふわの子宮を作る事、背骨のS字カーブを出すことで子宮のスペースを確保して胎児が回りやすくなるようにする事が治療の趣旨になります。

逆子になりやすい人の特徴としては、「冷えが強い、お腹のはりが強い、呼吸が浅い」という3点があります。

鍼灸治療で、ほんわかしたやわかい子宮に整え、赤ちゃんが動きやすいスペースを確保したあとに、病院で指導される逆子体操や四つん這い運動をするとより効果的です。

私は妊娠27週の時に自分でお腹を触って逆子のような気がしたので浦安院院長の大谷先生に相談させて頂いたところ、やはり逆子になってしまっていました。

翌日に鍼を打って頂き、その時に逆子が治ったのですが、29週の妊婦健診の際にまた逆子になってしまっていたので、翌週にまた鍼を打って頂きました。

また、家でハイハイをするように、とのアドバイスを受け実践したところ妊娠31週の時点で逆子が治り、その後は安定して頭が下になり、無事に通常分娩で出産をしました。

当院では、多くの妊婦さんが施術にご来院されて施術経験・豊富な知識もあり、安心して施術を受けて頂けます。

初めての鍼灸治療ですと不安に思われる方もいらっしゃると思いますが、お一人お一人に合わせたオーダーメイド治療を行っていますので、ご自身の症状は勿論、不安に思う事等なんでもご相談ください。