妊娠中の鍼灸治療

「妊娠中って鍼灸治療を受けても大丈夫なの?」という疑問についてご説明いたします。

体験談からで恐縮ですが、私自身、妊娠初期から後期のつわり、そして逆子治療で当院の大谷院長に鍼灸をしていただきました。

ですので、実体験として、妊娠中の不調(つわりや妊娠中期~後期のマイナートラブル)に、そして逆子治療に鍼灸が効果的ですよ、と自信を持ってお伝えすることが出来ます。

しかし、自分の周りの友人やママになってから知り合った方たちに聞いてみると、妊娠中に鍼治療を受けた、という方はごく少数です。

日本では人生で鍼治療を受ける人の割合は7%と言われ、妊娠中に鍼灸治療を受ける方の割合はさらに低いのが現状なのです。

鍼灸をはじめ東洋医学は、体の機能がバランスを崩した時に、自分の身体の持つ力で健康な状態まで回復するように、自己治癒力を高める事を目的とした医療です。

妊娠中は薬物を使えないことが多い事を考慮すると、自己治癒力を引き出す鍼灸は、妊娠期へのマイナートラブルの改善に役立つ安全で有益な方法と言うことができます。

またWHOでは分娩時の鍼治療が有効であるとしています。

妊娠中は胎児への影響を配慮し、多くの化学薬品の使用を控えます。

だからといって、妊娠中に発生するさまざまな症状をただ我慢するのでは、妊婦さんにとって妊娠期間がとても大変で苦しい期間になってしまいます。

そういった時こそ、漢方や鍼灸などの治療法を活用して欲しいと思います。

鍼灸治療は非常に安全な方法です。

鍼と灸の刺激だけでさまざまな症状を改善できるため、服薬のような副作用の心配が全くありません。

妊娠中の肩こり、頚腕症候群、つわり、腰痛、肋間神経痛、下肢浮腫、頭痛、倦怠感、

逆子などの症例に対し、良い効果が多く実証されています。

症状の緩和のみならず、妊娠中に継続して鍼灸治療を受けている方は安産の傾向も見られるのです。

ただ、やはり「妊婦さんの治療に慣れている・専門的な知識を持っている鍼灸院を選ぶ」という所が非常に重要になります。

当院では、多くの妊婦さんが施術にご来院されて施術経験・豊富な知識もあり、安心して

施術を受けて頂けます。

初めての鍼灸治療ですと不安に思われる方もいらっしゃると思いますが、お一人お一人に

合わせたオーダーメイド治療を行っていますので、ご自身の症状は勿論、不安に思う事等

なんでもご相談ください。

次の記事

慢性頭痛