多くの人の悩み!偏頭痛!

こんにちは、浦安院の加藤です。

本日は【偏頭痛】についてお話させて頂きます。

偏頭痛に悩まれている方は多いのではないのでしょうか?

片頭痛の症状は発作的にひどい頭痛が現れて、数時間(4時間~72時間)から2~3日持続することもよく見受けられます。典型的片頭痛では、頭痛に先立つ症状として目がチカチカしてギザギザした光が見えることがあったり、閃輝暗点を伴うことがあります。続いて片側あるいは両側がズキンズキンと激しく痛む症状が現れ、吐き気を伴うこともあります。

東洋医学では経脈の気血の他、外邪や血瘀などにより障害されて頭痛が起こるといわれており、痛みの部位によって様々な種類があります。

【太陽経頭痛】

後頭部から項背部にかけて痛むもの。

【陽明経頭痛

前額部から眉間にかけて痛むもの。

【少陽経頭痛

両側または一側の側頭部が痛むもの。

【厥陰経頭痛

頭頂部が痛むもの。

日本の頭痛診療ガイドラインにはいくつかの頭痛機序・病態が記載されています。

①神経が原因の頭痛

視神経は後頭葉からでています。一過性の大脳皮質ニューロンの過剰興奮に引き続い

て起こる電気活動抑制状態で大脳皮質を伝播する皮質拡延性抑制と呼ばれる現象で説明できる。実験で視覚刺激を与えながら行ったところ,前兆が始まるとともに視覚野の信号が刺激に応答しなくなり,ベースラインがゆっくりと増加した。これは後頭葉から始まり,一次視覚野と二次視覚野を含む隣接する後頭皮質に広がり,視野における視覚前兆の領域とも一致しており、その後,視覚刺激に対する脳の応答は15分以上にわたり弱いままであり,ベースラインはゆっくり低下して,発作前よりも低くなった。の一過性の上昇は,実験モデルで皮質拡延性抑制に伴って観察された血流変化がみられ、片頭痛の閃輝暗点の病態に皮質拡延性抑制の現象が関与しています。

②血管が原因の頭痛

脳血管の収縮と拡張による血管説。

脳血管が収縮して前兆が起こり、その後の血管拡張により拍動性の痛みが出現するという考え方である。脳血流の検討では,前兆期に脳血流は低下し、頭痛期に脳血流が増加していることが示されているが、血管が収縮していると考えられる欠乏期から頭痛が起こっていることが明らかとなり,血管説による病態の矛盾が指揃されている。

③セロトニンが原因の頭痛

片頭痛時にセロトニンの代謝産物であるヒドロキシインドール酢酸が尿中に増加したことより,片頭痛とセロトニンの関与が推定され、頭痛発作開始時の血小板セロトニンの減少とセロトニンの注入によりレセルピンによって誘発された片頭痛の発作が中止したことによりその証拠が明らかになりました。しかし、セロトニンは副作用が強く、片頭痛治療薬として臨床応用はできませんでした。一方、セロトニン受容体は,頭蓋内血管、三叉神経終末, 三叉神経節などの三叉神経血管系に広く分布しており、セロトニン受容体が片頭痛発作に関与していることが明らかになっています。

④三叉神経が原因の頭痛

三叉神経と頭蓋内・硬膜血管の関係に注目し、三叉神経節由来の無髄C線維が硬膜の血管に分布していることを示し、三叉神経を電気的・化学的に刺激したところ、硬膜血管に神経原性炎症(血管拡張,血漿査白質の漏出、肥満細胞の脱顆粒)が起こることを明らかで三叉神経血管系を介する神経原性炎症を三叉神経血管説として何らかの刺激により血管に分布する三叉神経終末や軸索が興奮し、CGRPやサブスタンスP,ロキニンなどの神経ペプチドが遊離され、神経原性炎症が起こる、順行性の伝導は、三叉神経の出どころに至り、さらに高次の中枢へと投射される。逆行性の伝導は、神経ペプチドの遊離が促進され血管拡張や神経原性炎症が広い範囲に誘発される一方、片頭痛発作に随伴する悪心・嘔吐などの自律神経症状は三叉神経核から脳幹内の各種神経核への投射により生じることにより起こります。

◎予兆期

片頭痛発作は、時間的経過として、予兆期、前兆期、頭痛期、および回復期に分けられる.予兆期には、あくび、多尿、気分変動、易刺激性、光過彼、頸部痛、集中困難などのさまざまな症状が起こるが、通常、片頭痛発作が始まる数時間前に起こる。誘発および自然発生の片頭痛発作における研究から、頭痛発生の数時間前においての視床下部の活性および結合性の変化が示された。視床下部の機能変化は,頭痛に先立つ多尿、気分変動,食欲変化の原因になりうる。予兆期の研究によっても、後頭葉皮質の活性増加が光過敏と関連していることが明らかになっている。

などがガイドラインに記載されています。

頭痛に様々な原因がありますが鍼灸治療は有効です。

ですが二次性頭痛と呼ばれるクモ膜下出血などの緊急を要し、命にかかわるものもあるので見極めも大切になってきます。

◎当院で行う鍼灸治療が頭痛に有効な治療なのか?

頭痛は発生の仕方がそれぞれ違うので症状に合わせてアプローチすることが重要です。緊張型頭痛も偏頭痛もつきつめると骨格のゆがみや筋肉の緊張、仕事や生活環境などによるストレスの蓄積によって自律神経が乱れて起こることが多くあります。局所への施術はもちろん、なぜ首や頭の神経や血管に異常をきたしてしまうのか、全身をチェックして鑑別していきます。特に自律神経の乱れは精神的なストレスだけではなく、歪み、筋肉の左右差などの構造的なストレス、さらには栄養バランスや合わない薬、酸欠といった化学的なストレスの影響も受けてしまいます。鍼灸や整体で原因に対して施術を行い、体質から改善し頭痛の起こりにくい不安のない生活を目指していきます。

長期間頭痛でお悩みの方、お身体の不調でお悩みの方は是非当院にご相談ください!

前の記事

急増中!眼精疲労!