月経時に気になる”浮腫み”

生理前、生理中は気分が不安定になることや腹痛など様々なトラブルがつきものですが、特に顔や体のむくみが気になる方も多いのではないでしょうか。

顔や体のむくみは、見た目の印象にかなり影響するため、非常に気になるところです。

◎生理前のむくみは、「黄体ホルモン」と呼ばれるホルモンが原因!

浮腫みは、正確には医学用語で“浮腫”といいます。浮腫とは、血管やリンパ管から水分が漏れ出すことで、皮膚の下に水分が溜まってしまう状態のことです。浮腫みのメカニズムには以下のようなものがあります。

・塩分の摂りすぎにより血管や組織から水分が漏れやすくなる

・同じ姿勢をずっと続けることで体の一部に水分がたまる

・運動不足や冷えによる血行不良

◎生理“前“の浮腫みは、「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンの一種が原因!

排卵後の女性の体内では、黄体ホルモンが多く作られるようになります。子宮は黄体形成ホルモンによって大きくなり、着床の準備が整えられます。しかし、その弊害として、浮腫みが起こりやすくなります。

◎生理中や生理後に起こる浮腫みは、自律神経の乱れが原因!

生理中は、分泌される黄体ホルモンはどんどん減少していきます。黄体形成ホルモンの分泌量が減ると、自律神経が普段よりも乱れやすくなり、その結果、浮腫んでしまうのです。一方、黄体ホルモンが生理「後」の浮腫みに与える影響はあまりないと言われています。生理中のイライラや、月経痛によって体を動かさなくなることで、浮腫みを誘発し、生理後も続くことがありますが、やはりむくみが最も多い時期は生理前と言われています。

◎生理が起こすむくみには、なぜ個人差があるのでしょうか?

生理中ずっと浮腫みがある人もいれば、全く浮腫みがない人もいます。個人差はありますが、月によって浮腫みの程度が変わる場合もあります。生理によってもたらされる浮腫みは、生まれつきのホルモン分泌量など、体質とも関わっています。さらに、その時々の本人の体調や、季節の変化などにも影響されることが多いようです。ストレスや疲労、睡眠不足なども浮腫みの原因となるため、注意が必要です。また、汗をかきやすく塩分も排出されやすい夏と違い、運動不足になりがちな冬は浮腫みが発生しやすいと言われています。

浮腫みは、目やまぶたなど皮膚が柔らかい部分に起こりやすくなっています。特に顔や足の浮腫みを気にされる方が多いようですが、顔や足は、化粧をしたり靴下やストッキングを履いたりするため、浮腫みを感じやすい部位でもあります。顔や足が浮腫んでいることに気づいたら、太ったかな?と思ってしまうこともありますよね。一時的な浮腫みか、本当に太ってしまったのかを判断するには、時間の経過とともにどう変化したかを調べることが一番です。たとえば、朝起きたときは顔が浮腫みやすくなり、夕方以降には足の浮腫みが出やすいと言われます。単に太っているだけで、浮腫んでいないのであれば、朝でも夜でも状況は変わりません。

◎生理周期が原因の浮腫みを防ぐには?

生理によるむくみを防ぐには、運動不足や睡眠不足、塩分の過剰摂取など、むくみの根本的な原因を解決する必要があります。アルコールの過剰摂取は睡眠の質を下げ、寝不足につながるため、むくみを引き起こす良くない習慣の1つです。また、以下のツボを刺激すると、その部分の血流が良くなるので、むくみ解消に効果的です。

湧泉(ゆうせん)

腎臓や膀胱の機能を高め、排尿しやすくすることでむくみを解消するツボです。足の裏の中央より少し上の部分にあります。足の指を内側に曲げたときに凹む部分です。

https://www.youtube.com/watch?v=qfEddzXy4mw

天窓(てんそう)

顔や頭の血流を良くすることで、顔のむくみを抑えるツボです。

喉仏から真横に伸びる線と、耳の後ろにある骨から真下に伸びる線が交わる位置にあります。

https://www.youtube.com/watch?v=YUx2Z9Xad0Q

◎コーヒー、紅茶、大豆製品など利尿作用のある飲料や食品を摂取がおすすめ!

大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの調節に重要な役割を果たします。生理中にイソフラボンを摂取することで、生理による浮腫みが改善されると言われています。生理による浮腫みが気になる方は、納豆や豆腐を摂取してみてはいかがでしょうか。

食べ過ぎは良くありませんが、足りていない方がほとんどですので、オススメです。

どちらも浮腫みを解消する効果が期待できる食品です。

本日は月経時に起こる浮腫みについてお話ししました。

他にも気になる悩みがありましたら当院にご相談ください!

当院スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちいたしております。