夏から秋の季節の変わり目の養生

いよいよ夏も終盤にさしかかり、暑さや湿度に身体も心も疲れてしまっている方が多くいらっしゃるかと思います。

これからの秋を健やかに迎えるためにも、夏の疲れを解消し軌道修正しておきたいものです。

『黄帝内経』(こうていだいけい)「四気調神大論」(しきちょうしんたいろん)には四季の養生についての記載があります。

同書では季節ごとの肉体的・精神的生活態度を論じ、人は天地の気に調和して生活するべきであると述べています。“春は発陳(はっちん)、夏は蕃秀(ばんしゅう)、秋は容平(ようへい)、冬は閉蔵(へいぞう)”とあり、夏である蕃秀は花咲き栄える季節と表しています。

夏は天地の陰陽の気が活発に交流し、生きるものすべて花咲き実る盛んな時期です。

人々は夜更かしせず、朝は早起きし、日の長いのに倦むことがないようにする。

精神的にのびのびし、肉体的には陽気を外へ出して発散させ、鬱積しないように気をつける。

これが、成長を特長とする夏の天地の気に相応じることであり、夏の養生法です。

夏の養生を実践できないと、秋になると不都合な症状が現れると「黄帝内経」に記載されています。

外へ出て身体を動かして、適度に汗を流して気分的にも発散するという生活の仕方が夏の養生法に相応しいのです。

発汗の重要性

ここで発汗の重要性について考えてみましょう。

冷房をつけた涼しい屋内で生活をして、身体がだるいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

逆に暑い中を頑張って外出したり軽い運動をした時など、適度に汗をかいた方が身体はすっきりした経験はありませんか。

汗を出すことの目的のひとつに、体温調節があります。

適度に汗を出すことで体温を下げて調節をしています。

そう考えると夏は汗をかかないように冷房の中で過ごすより、適度に行動して汗をかいた方が良いと言えます。

日本の夏を不快に感じる原因として、気温(暑邪)だけでなく、湿度(湿邪)があります。

例えばハワイは、気温は日本よりも高いのですが、湿度が日本ほど高くないので、日本の夏よりも心地よく快適に感じられ、日本人のリピート率が高いといわれています。

湿度は身体の外の環境ですが、身体の内部にも湿度と同じ水分をさす概念があります。

東洋医学では“水”(すい)や“津液”(しんえき)などと表現されています。

夏にはこの“水”や“津液”が極端に過剰になりすぎたり、不足したりすることがあります。

漢方ハーブ浴【葉マム】

大きな葉っぱの上で横になる【葉マム】は全身のリンパが滞りなく流れやすく、全身にゆっくりとハーブスチームがいきわたるよう設計されています。

・人間の身体を一定の温度で20分以上温めるとヒートショックタンパクが生まれます。 ヒートショックタンパクが血中に生まれると、筋肉内の乳酸の生産を少なくするので元気で風邪等に強く、疲労しにくくなります。

・人間の身体は39度になると眠っていた免疫細胞が目を覚まします。低体温傾向の人は免疫力が低下し、病気の温床にもなってしまうので定期的に温まることが必要です。

代謝促進・デトックス効果の高い10種類のオーガニックハーブとお灸の原料でもあるヨモギを焚いています。

スチームをゆっくり全身に浴びる事により、身体を深部から温められるのと同時に、ハーブの効果・効能を得やすくなります。

水分補給をしながら、身体の芯から温まって汗をかくことで老廃物が排出されると同時に、身体の水分のサイクルを促すことが出来ます。

冷房で冷えてしまった身体を温めて、水分代謝を促し、夏の間に疲れてしまった身体を養生してあげましょう。