アロマテラピーと自律神経②

自律神経失調症とは?

最近耳にすることも多くなった「自律神経失調症」とはどのような状態なのでしょうか。

簡単に言いますと自律神経が乱れてしまうことで「身体に不快な症状がでている状態」のことです。

この状態が長く続き、身体だけでなく精神面にも大きな影響をきたしてしまっているのが「うつ」になります。

ですので「自律神経のバランスが乱れている」「自律神経失調症」の状態のうちにケアをしてあげるのが非常に大切になります。

自律神経のバランスの乱れは、交感神経の異常な興奮によるものがほとんどです。

つまり交感神経が働きやすくなってしまっていて、副交感神経が働きにくくなっている状態のことです。

始めにお話ししたように、自律神経は交感神経と副交感神経が大体決まった時間に交互に働くことで、身体のバランスをとっています。

しかし交感神経は「刺激=ストレス」に敏感な神経なので、仕事や学校など日常生活でストレスを多く感じると必要以上に働いてしまい、副交感神経が働かなくてはいけない時間にまで働いてしまいます。

副交感神経が働けなくなると、眠れなくなってしまったり、めまい、耳鳴り、頭痛等の不快な症状が出てしまいます。

これが自律神経失調症です。

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の主な症状は以下のようなものがあります。

心臓:動悸・胸痛・胸部圧迫寒

肺:息苦しさ・胸が詰まる

胃腸:吐き気・下痢・便秘・腹痛・胃の不快感・ガスが溜まる

頭:頭痛・頭重感・脱毛

目:眼精疲労・乾燥・めまい

口:口の渇き・味覚障害・ヒステリー球

手足:痛み・シビレ・震え

皮膚:多汗・かゆみ・痛み

血管:高血圧・冷え・立ち眩み

膀胱:排尿困難・残尿感・頻尿

全身:倦怠感・疲労感・食欲不振・火照り

精神:不安感・不眠・気力低下・情緒不安定      等

参考:https://cocoromi-cl.jp/knowledge/psychiatry-disease/autonomic/about-autonomic/

他には肩こり、腰痛、風邪、病気や怪我などが治り難くなってしまう方も多くいらっしゃいます。

これは、副交感神経の持つ「睡眠時や休息時などの身体が休んでいる間に不調を修復する機能」がうまく機能してくれなくなるためにみられる症状です。

しかし逆に言えば、「自律神経のバランスを整えること」で「体を整えることができる」ということです。

私がオススメしているのは、「アロマテラピーによる自律神経のセルフケア」です。

アロマテラピーの作用

「アロマテラピー」というと「香りを楽しむこと」だと思われる方も多いかと思います。

ですがアロマテラピーの効果はそれだけではありません。

アロマテラピーは、精油(エッセンシャルオイル)を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消などを目的とする「自然療法」のひとつです。

使用される精油は植物に由来する揮発性の油で、それぞれ特有の芳香を持ち、生物活性が科学的に認められるものもたくさんあります。

精油を使った医療は、特にアラビアやヨーロッパでは古くから伝統医学・民間療法のひとつとして広く活用されてきました。

現在では殺菌や抗菌・抗ウイルス、ストレスやうつ病の症状の軽減、不安の解消、睡眠の質の向上、月経困難症の改善、疼痛の緩和等に有効であることがシステマティック・レビューにより示されています。