鍼灸で心と身体の不調にアプローチ!自律神経失調症やパニック障害の考え方
人は、不安があると交感神経が優位になりやすくなり、自律神経が乱れます。
その状態が長く続くと、次第に「自律神経失調症」となり、食欲不振、動悸・息切れ、耳鳴り、めまい、不眠、なかなか良くならない腰痛などといった、様々な症状が出やすくなります。
つまり、なるべく「不安」を解消することが、自律神経の乱れを正すことに繋がります。
まずは、「不安神経症」についてご紹介していきます。
◎不安とは?
不安というのは、多かれ少なかれ、誰もが経験する心の作用です。
辞書によると、何かが気がかりで、心が落ち着かない状態を「不安」というそうです。
安心できない、心配事がある、安らぎが得られない、そんなときは「不安になっている」といえます。
では、不安になる根本的な原因はどんなものなのでしょうか?また、私たちの身体にはどのような影響があるのでしょうか?
- 不安の原因
不安は、私たちが生きるために、肉体的・精神的に必要とする心の作用です。
極端にいえば、命の危険を感じたとき、心が壊されるような思いをしたときなどに起こるもので、自然な感情です。
他にも、仕事、地位、名誉、財産、家族、友人、その人にとって価値あるものが、何らかの原因によって脅かされたときに人は不安を感じます。
こういった不安は、誰しも経験があると思います。
しかし、中には漠然とした理由のない不安も存在します。
例えば、漠然と「将来について不安を覚える」というのも1つの例です。
別に今お金に困っているわけではないけれど「お金に不安を覚えている」という人だって、世の中にはたくさんいますよね。
そういった理由のない不安も存在するのです。
◎正常な不安と病的な不安
不安には、
- 「正常な不安」
- 「病的な不安」
の2つがあります。
- <正常な不安>
正常な不安というのは、自分だけではなく、他人に理解してもらうことのできるもので、原因がハッキリしているものが多いです。
- 理由(原因)がハッキリしている
- 人に不安の理由を説明できる、人に理解を得られる
- 長引くことは少ない
- 苦痛があっても耐えられる
- 日常生活を送れる
- 不安が解消されれば、時間とともに忘れてしまう
- <病的な不安>
対して病的な不安は、不安の気持ちが大きく、繰り返し生じ、「不安に取り憑かれている」ような状態になることです。
- 不安の理由が自分でも理解できないことがある
- 当然、人に説明できず、理解も得られない
- 長引く
- 不安に押しつぶされる
- 生活に支障が出る
- 再び繰り返すことが多く、またその悪循環に怯える
このような「病的な不安」のある状態を医学的に「不安障害」と呼びます。
アメリカの精神医学会の『精神疾患の分類と診断の手引き(DSM-IV)』によると、不安障害は大きなくくりで、その中には、
- パニック障がい
- 全般性不安障害
- 社会恐怖
- 単一恐怖
- 強迫性障害
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 否定形成不安障害
などが分類されます。
◎恐怖症の特徴
不安障害の中の「恐怖症」は、不安よりもさらにハッキリとしたもので、怖さを覚えます。
元々「恐怖」というのは、命の危険を察知して、命を守る動作を咄嗟に行うものです。
例えば、転びそうなときに手が出る、何かが身体に当たりそうなときに避ける、といった動作もこれにあたります。
こういった瞬間的な恐怖心と動作は、ときに自分の命を守ってくれるものですので、正常な人間の精神機能です。
また、最近では、パニック障害を耳にすることが増えました。
「パニック」とは激しい恐怖感と驚愕反応が同時に生じるもので、アタフタと慌てふためいてしまうことを指します。
「驚愕反応」というのは、いわゆる“腰を抜かした”状態のことで、目が座り、顔が青ざめ、手足が思うように動かせなくなり、冷や汗が出たりします。
個人差がありますが、叫び声が出たり、全身が痙攣(けいれん)してしまう人もいます。
大地震が起きたときにこのような状態になる人は多く、パニックといっても、正常な作用として出ることもあります。
<恐怖症の特徴>
- 恐怖が長期的に続き、一過性ではないこと
- 強い恐怖心や苦痛に耐えきれず、その原因になる場所や物を避ける
- 客観的にみて、その行動が不合理で無意味であることを理解している
- ときに日常生活や社会生活に支障が出て、脅迫行動をとってしまうことがある
先ほどの『精神疾患の分類と診断の手引き(DSM-IV)』の中では、病的な恐怖として、
- 「特定恐怖」
- 「社会恐怖」
の2つがあるとしています。
- 特定恐怖
特定恐怖は、恐怖症の中でも多い症状です。
特定のものや、特定の状況を恐れ、そのものを見ること・触れること・感じることを避けることです。
- 尖端恐怖症
- 高所恐怖症
- 閉所恐怖症
- 暗所恐怖症
- 集合体恐怖症
- 男性恐怖症
- 女性恐怖症
- 水恐怖症
- 血液恐怖症
などの様々なものがあり、その種類は70種類を超えます。
特定恐怖は何かのときに、これらの1つの大きな恐怖を経験することで始まるといわれています。
- 社会恐怖
社会恐怖は、人の前に出て恥をかいたりすることを恐れるもので、
- 対人恐怖症
- 赤面恐怖症
などがこれに当たります。
人前ですぐに顔が赤くなってしまい、自分の意見をうまく伝えられない、そんな自分を見て周りの人が嘲笑っているように感じ、何もできなくなってしまうことなどを指します。
◎不安や恐怖が「不安神経症」となる
不安、恐怖は、心身のストレスになります。
不安や恐怖を感じているときの心身は、強いストレスを感じているので、ストレスホルモンが出て脳に緊張を生じさせます。
短期間この状態が続いたとしてもとくに大きな影響はありませんが、ストレス状態が長引くと、神経伝達物質がうまく分泌されなくなり、精神面に悪影響を及ぼします。
この悪影響が蓄積した状態が、不安神経症です。
ストレスが根本的な原因であり、ストレスによって脳がうまく働かないことが心身に影響を及ぼすわけです。
自律神経の乱れや、薬だけに頼らず心と体を元気になりたい方はぜひ千葉県で自律神経整体・鍼灸が得意のセドナ鍼灸治療院へご相談下さい。
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