鍼はお身体を治す手助けに!

こんにちは。セドナ鍼灸治療院の青木です。

今回は私たち鍼灸師が患者様への治療で使う鍼についてご説明いたします。

普段はうつ伏せ、または仰向けの状態で治療をするので鍼が見えないこともおおいはず。今どんな治療を受けていてどんな効果が期待できるかを文字で読むことでより深く知っていただけると幸いです。

◎鍼治療の定義

まず、鍼治療とは接触穿刺などの刺激を身体に与えそれによって起こる体の反応を利用して、病気の治療や予防としていく施術です。

接触とありますが実は刺さない鍼もあるんです。小児の治療に使う鍉鍼(ていしん)などがあたり、当院のメニューの一つである漢方フェイシャルで使われる鍼もこの鍉鍼を応用したものが使われています。

続いて鍼の形、素材についても見ていきましょう。

鍉鍼

◎鍼の形、素材

現在、日本で使われている鍼の材料は大きく分けてステンレス、銀、そして金の三つが疎の特徴によって使い分けられています。

・ステンレス鍼:一般的に多く使われている鍼がステンレス鍼です。使い捨ての為衛生的で耐久性も高いため折れにくく、通電にも耐えられるため治療の幅が広く使いやすい鍼です。

・金鍼:ステンレス鍼が主流になる前は金や銀の鍼が多く使われていました。人体へのなじみが良く弾力性があり鍼を刺したときの抵抗感や痛みが少なく、電導性や熱伝導性が高いのが特徴です。しかしステンレス鍼と違い使い捨てではなく滅菌が必要で時代の流れには沿わない素材でした。

・銀鍼:金鍼より安価、使い捨てでも使用できるくらいで金鍼と同様に人体へのなじみが良い銀鍼ですが、酸化しやすく腐食しやすいところが難点です。

その他にも銅やチタン、プラチナなど様々な素材で鍼は作られていくのです。

一般的なステンレス鍼

◎鍼先の形

続いては鍼の先の形状についてお話ししていきます。

鍼尖といわれる鍼の先端は治療法や流派などによって使い分けられそれぞれに特徴を持ちます。

・スリオロシ型:鍼尖が徐々に太くなる形状で刺しやすいが曲がりやすく、刺入時に痛みを与えやすい。

・ノゲ型:鍼尖の先約2mmから細くなる形状。曲がりにくいがこちらも刺入時に痛みを与えやすい。

・卵型:鍼尖が卵のように丸くなる形状。曲がりにくいが刺しにくく、刺入したときには鈍痛感を与えやすい。

・松葉型:現在日本で多く使われている形状、ノゲ型、卵型の間の形、鍼尖の少し上から細くなっていく形状。

刺入しやすく、痛みも出づらいのが特徴です。

◎最後に

いかがでしたでしょうか?

約2000年前から続く鍼治療は様々な素材、形を経て今の形状に辿り着いたことがお分かりいただけたでしょうか。

今回書いたことはまだほんの一部でしかないのでまた詳しくお伝えして参ります。

どんな鍼を使っているか見てみたいなどご興味を持っていただけた方はご気軽にご相談ください。

上が中国で使用される鍼
下2本は一般のステンレス鍼

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