自律神経を整えてニキビと小顔対策
思春期の頃にできるニキビと大人ニキビでは、発生する部位や原因が異なります。大人ニキビを防ぐためには、原因を正しく理解し、症状に合わせて適切に対処していくことが大切です。
~大人ニキビの特徴~
大人ニキビには、どのような特徴があるのでしょうか。思春期ニキビとの違いのほか、発生する原因や仕組みをふまえてみていきましょう。
◎大人ニキビについて
大人ニキビとは、おもに20歳を過ぎてからできるニキビのことを指します。思春期のニキビは、額や鼻筋など皮脂の分泌がさかんな部位に多くみられますが、大人ニキビは頬やあご、首などのフェイスラインにできやすいのが特徴です。
大人ニキビと思春期ニキビの違いは、発生しやすい部位だけではありません。
思春期ニキビはいわゆる生理的なニキビであり、大抵は3~4年経てばなくなります。
一方の大人ニキビは発生する原因が複雑で、ライフスタイルにも深く関係していると考えられています。そのため、症状を繰り返すことが少なくありません。
◎大人ニキビの原因
毛穴の奥で炎症が起こるという点では、思春期ニキビも大人ニキビも同じです。しかし、思春期ニキビが皮脂の過剰分泌が大きな原因なのに対して、大人ニキビは肌の乾燥やストレス、自律神経やホルモンの乱れなど、色々な原因が作用して起こります。
◎乾燥と大人ニキビ
乾燥とニキビは一見結びつかなそうに思えますが、皮膚が乾燥すると、その皮膚を守るために皮脂が多く分泌されるため、逆に皮脂の過剰分泌が起きてしまいます。そうすると、乾燥しているのにニキビができるという矛盾したような状態になってしまうのです。
◎ホルモンと大人ニキビ
女性の場合、生理前は女性ホルモンの影響でニキビができやすくなります。
女性ホルモンには大きく分けて2つ、「プロゲステロン」と「エストロゲン」があります。
プロゲステロンというホルモンには皮脂の分泌を促進する作用があり、エストロゲンというホルモンには肌の潤いを保つという作用があります。
生理前は、ホルモンバランスがプロゲステロン優位に傾くため(普段はエストロゲン優位)、ニキビをはじめとした肌トラブルが起きやすい時期なのです。
顔の下半分やアゴ付近に出やすい、乾燥肌なのにニキビが出る、同じところにくり返し出る、そんな方はホルモンバランスに要注意です!
◎自律神経と大人ニキビ
「胃腸の状態が肌に出る」というのを聞いたことがありませんか?
胃腸は、体の中におさまっていて外からは見えません。しかし、胃腸を含め口から肛門にかけての食べ物の通り道を「一本の管が通っている」と考えると、実はそこは「体の外側」とも言えるのです。(ゴムホースの内側も外の空気に触れていますよね。そんなイメージです。)
すなわち、皮膚と同じく体の表面ととらえると、胃腸と皮膚の状態が連動するのも納得がいきます。
そして、胃腸の働きをコントロールしているのが「自律神経」です。
様々なストレスにより自律神経のバランスが崩れると、胃が働かなくなったり、便秘や下痢になったりといった不調があらわれます。これが肌状態に影響して、ニキビや肌荒れを引き起こすことがあります。
ニキビはストレスのサイン!
また、自律神経が乱れると、血流が悪くなったり睡眠の質が落ちたりします。血流が悪くなると、肌まで栄養が行き届きにくくなり、ニキビなどの肌トラブルにつながります。睡眠中は代謝が活発に行われているため、睡眠不足は胃腸などの内臓や、肌の代謝も低下させてしまいます。
このように「ストレスのサイン」としてニキビをとらえると、少し見かたが変わってくるのではないでしょうか。
ストレス、睡眠不足、運動不足、喫煙や暴飲暴食、バランスの悪い食事はニキビの大敵です。すぐに生活を見直しましょう!整体で全身の血流を良くしたり、体にかかるストレスを減らしたりするのもおすすめです。
※東洋医学では、大人ニキビが出やすい人はもともと血の巡りが悪い体質なことが多いといわれています。
疲れ気味のときや生理前は、身体を冷やしたり緊張させたりする「カフェイン」の多いコーヒーや緑茶などは控えましょう!
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