脈診器による自律神経の解析
セドナ鍼灸治療院では身体だけでなく心のケアも重要視しています。
そのためにはお一人お一人の自律神経の状態を把握する必要があります。
当院で導入している脈診器は血圧値、脈拍数だけでなく、循環機能の指標であるKSG(動脈音図)、TP-KSを測定記録します。
自律神経解析の原理
自律神経は身体の様々な部分に働きかけますが、その一つに心拍(脈)があります。
心拍は心臓の働きによって、規則的に、正確に刻んでいると思われていますが、実際には細かい“ゆらぎ”が存在します。
心拍は一般に、心臓が酸素を多く取り込もうとするため吸気で増加します。
逆に心臓が疲労回復を図る為、呼気のタイミングでは減少します。
これによって心拍や脈に“ゆらぎ”がうまれます。
自律神経の乱れがある状態では、この“ゆらぎ”は減少したり消滅してしまいます。
したがって、心拍の“ゆらぎ”を解析することで自律神経の状態を評価することが出来ます。
当院で導入している脈診器では、心拍の代わりに脈波を30秒間解析することで、簡易的に自律神経の状態を解析することが出来ます。
コロトコフサウンドグラフ
血圧測定において腕帯の空気を抜いていくとトントンという動脈音(コロトコフサウンド)が聞こえ始めます。
更に空気を抜いていくと大きく濁った音に変わり、それから再び澄んだ強い音になります。
次第に小さくこもった音になり、動脈音が消失します。
コロトコフサウンドグラフ(KSG)はコロトコフサウンドの変化を解析することで、動脈の弾力性や末梢血管抵抗等の傾向をつかむことが出来ます。
KSGから7つの血流パターンに分類でき、弱っている臓器の分析や生活習慣や食事内容のアドバイスも可能です。
また、グラフの大きさから実証・熱症タイプか虚証・寒症タイプかの傾向を見ることも可能です。
末梢血管抵抗
末梢血管抵抗を測定することで、血液が身体のすみずみまで滞りなく流れているかが解析できます。
この数値が高い場合は血流に滞りができ、悪い血液が溜まってしまっている状態=瘀血の状態だと言えます。
脈は自律神経の乱れを表し、治療の際にとても有効な情報となります。
ご来院の際、いつでも測定できますのでご興味ある方は是非お声かけください。
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