肩こりと頭痛
浦安駅から徒歩1分、セドナ鍼灸治療院の大谷です。
首や肩が凝り過ぎて、吐き気がすることはありませんか?
日本人が抱える頭痛の中で最も多いのが「筋緊張性頭痛」です。
「筋緊張性頭痛」とは、頭・首・肩甲骨周辺の筋膜や筋肉が何らかの原因によって緊張するために引き起こされる頭痛のことを指します。特に、首すじや肩甲骨周辺の筋肉が過緊張を起こすことにより、周囲の神経が圧迫され、血流障害などが生じて痛みを伴います。
首筋や肩甲骨周辺の筋肉が過緊張を起こす原因はいくつか考えられますが、近年ではデスクワークとスマホによる原因が主です。デスクワークで月曜日から金曜日まで長時間に渡り姿勢不良の状態でいることに加え、家に帰ればスマホ画面を見つめていることの多い現代の生活では、筋肉を動かす機会はほとんどなく、固まってしまうという訳です。
肩こりと骨盤のゆがみの関係
日本人の身体の不調を厚生労働省が調査したところによると、男性では2位、女性では断トツの1位で、多くの人が「肩こり」を感じていると答えたそうです。
なぜ肩こりが起こるのか?そのメカニズムについてお話させてください。
人間の脊椎の本来の形はS状カーブになります(ばねがクッションとなるようにS状も)。しかし、家事や仕事およびパソコンやスマートフォンなどの使用によって、体の前傾姿勢や猫背、首下がりの状態が続くことで、頚椎の状態がストレートになってしまいます(ストレートネック)。
頭を支えている主な筋肉は首の後ろの方にある僧帽筋が挙げられますが、ストレートネック(もしくはそれに近い状態)になってしまうと、その筋肉への負担は増えます。結果、血流の流れやリンパ液の流れも悪くなってしまいます。
これらの症状は短時間で起こるわけではなく、あくまでゆっくりと時間をかけて進行していきます。そのため酷い肩こりになるまで見過ごされているケースが多いのです。
また、実は骨盤が肩こりに大いに関係しているのはご存じでしょうか?
肩こりの原因となる筋肉には、首の後ろから肩にかけて広がる僧帽筋、首から肩甲骨につながる肩甲挙筋、そして肩甲骨を真ん中に寄せる菱形筋などが挙げられますが、それらは約5キロもある頭部を支える「頸椎(けいつい)」という首の骨をサポートする役目があります。
そしてその頸椎は背骨の一部であり、かたや骨盤は頭を支える首の骨=頸椎を含む背骨の土台です。
もし背骨が曲がり、頭が前へ傾いてしまうと、「それ以上前傾しないように」筋肉が頑張らなければなりません。そこで、筋肉を硬く縮こませて頭を引き留めようとするため、筋肉のこり=肩こりになるのです。
そして、前に倒れやすい頭をもっと前に傾けているのが、骨盤の歪みです。
土台である骨盤が歪んでいると、頭の重みでどんどん身体が前に傾いてしまい、肩こりになるのです。
さらに、肩こりは首や肩の筋肉疲労によるものだけとは限りません。
寝不足や疲労、精神的なストレスなどによって、自律神経のバランスが乱れることで、消化器系の内臓の働きが低下して、反射的に肩こりが起こる場合もあります。
消化器系の働きが低下すると、胃もたれや便秘などの症状を引き起こします。また、物を噛むための筋力が低下すると食べ物をしっかり噛まなくなるので、胃や腸で食べ物を分解する労力が増え、その負担が肩こりとして表れるケースもあります。
また、内臓そのものの疲労だけでなく、便秘の場合は腸内の便が少量であっても、肩に大きな負荷がかかります。一日中肩に鞄をかけているなどして、長時間血流を妨げているのとよく似た状態です。
女性が身につける下着なども、それ自体は大した重さでないにも関わらず長時間持続的に肩を圧迫するので大きな負担となり、肩こりの原因になることがあります。
姿勢不良も肩こりを引き起こす原因となります。
特にデスクワークをする人は前屈みの姿勢になりやすく、お腹が持続的に圧迫されるために胃腸の血流が滞り、胃腸疲労のサインが肩こりとして表れることがあります。
胃腸の血流不全が、大きな負荷となって持続的に肩にかかり、肩こりの原因になるのです。
肩こりの中には、首の骨そのもの、あるいはその周りにある筋肉やじん帯が異常を起こして発生するケースもありますし、子供から大人までスマホやパソコンの使用が当たり前となった現代では、長時間の前屈み姿勢や手・腕の使い過ぎによる肩こりもあります。
また、頚椎の中には空洞があり、頚髄と呼ばれる脳から続く脊髄があります。そこには、交感神経、副交感神経が存在します。交感神経とは活発な状態に働きやすく、副交感神経は安静な状況で働きやすいものです。そのバランスは体内で自動的に調整しています。しかし、肩こりがあるとそのバランス機能が働きにくくなるのです。
特に最近では、自律神経失調症や更年期障害と診断され、苦しんでいる方がとても多くなっております。 私の臨床経験では、更年期障害と診断された方でも、肩こりを改善することで、更年期障害の症状が改善することを、経験しております。
なぜ当院で治療すると肩こりや頭痛が改善するのか?
それは骨格・筋肉・筋膜・東洋医学・自律神経の働きを熟知しているからです。
当院のアプローチ方法は大きく3つに分類されます。
1点目は「はり治療」、2点目は「筋膜アプローチ」、3点目は「関節(骨格)アプローチ」です。固くなった筋膜全てに対してこの3つの視点からアプローチしていきます。
なぜ筋膜なのか?
それは、この筋膜はそれ自体が「人体最大の感覚神経器官」であることが世界中の研究でわかってきているからです。つまり、「あらゆる痛みを感じているのは筋膜」であるということになります。
この筋膜は日本語ではただ「筋膜」と訳されていますが、英語ではFascia(ファシア)といい、本当は、血管・神経・腱・靭帯・関節などもこのファシアで構成されていたり、覆われたりしています。このファシアで全身が繋がっているのです。また、このファシアは慢性痛がある部位は滑走性や水分量が低下し、弾力性を失っているという現象が見られ、それによって感覚器官であるファシアが痛みを感じていることも、研究により解明されてきております。
なかなか良くならない肩こりや頭痛でお悩みの方は是非一度ご相談下さい。
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