耳鳴り
耳鳴りと難聴(または聴力低下)には関係があるといわれています。
音が聞こえにくくなると脳は音が変化したという電気信号が少なくなったことを察知します。
そしてもっと聞こえるようにするために、意図的に電気信号を増幅させようとします。
すると、実際に音が鳴っていない時にもこの反応が起こり、耳鳴りを引き起こすと考えられています。
耳鳴りや難聴(主に突発性難聴)の原因は、精神的ストレス、耳への異物混入、大きな音による刺激等があげられます。
東洋医学では、中耳炎や脳腫瘍、外傷性難聴等の病気が原因ではない場合の耳鳴りは気や血の巡りの悪さ、腎の衰え、肝の気の高まりが原因だと考えられています。
気と血による耳鳴り
身体に必要な気(=エネルギー)や血が不足することにより、耳鳴りが起きることがあります。体質でいうと『気血両虚』といわれるタイプに多い耳鳴りです。
横になると一時的に楽になり、睡眠不足や疲労が増すと悪化しやすくなります。
女性の場合、産後や生理中は身体の基本となる気や血が不足しやすくなり、頭部の栄養状態が悪くなるので耳鳴りを発症してしまう人が多くなります。
腎による耳鳴り
腎は、生命エネルギーの源である精をもっていて発育・成長・老化を司り、その精の良し悪しが耳に反映するとされています。
そのため、年齢を重ねてもともと持っていた精が減ると、耳鳴りになりやすくなります。
肝による耳鳴り
突発的に起こる耳鳴りは、五臓のうちの肝が関係している場合が多いです。
精神的緊張や強いストレス、怒りなどにより肝の気が一時的に高まると、頭や顔面部に炎症が生じ、耳鳴りが起こりやすくなります。
この耳鳴りは慢性的なものではなく突然起こり、音は大きく、ストレスや怒りが増すと悪化するのが特徴です。
オススメのツボ
合谷:「谷の合間」を意味する合谷(ごうこく)。
合谷の「合」は親指と人差し指が“出会う位置”という意味で、「谷」は親指と人差し指を開いた状態を“深い谷”に例えています。
その谷間から身体中のエネルギーが湧き出てくると考えられており、万能のツボと紹介されることの多いツボです。
手の甲を上にして、親指と人指し指の骨が交差した部分から、人差し指へ向かって押していき、痛みを感じるくぼみが合谷です。
耳鳴りは鍼灸治療で症状を改善することが出来ます。
症状が辛い時や長く耳鳴りに悩まされている方は是非当院にご相談ください。
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