めまい

最も多いめまいは内耳性の回転性のめまいです。

めまい症、メニエール病、前庭神経炎、突発性難聴等が回転性のめまいに分類されます。

その原因は様々なので、めまい以外の全身の症状と合わせて治療していきます。

首や肩の筋肉の緊張が重症化し、胃の中に水が溜まるなど、水の代謝が悪いことが原因でめまいが引き起こされることもあります。

じつはこの「水滞」の原因に「胃腸の弱さ」が関係していることがよくあります。

中医学において、胃腸は全身の水の巡りに深く関わっていると考えられています。

胃腸など消化器系全般のことを漢方では「脾」と呼んでいますが、昔から“脾は運化を主る”と言われ、飲食物を消化・吸収し、その栄養分や水分を全身に運搬、さらに排泄する重要な役割を果たしていると考えられてきました。

脾が弱ると、消化・吸収がうまくいかなくなり消化器系のトラブルが起こりやすくなるだけでなく、全身の水の巡りや排泄が滞り、カラダのあちこちで余分な水が溜まりやすくなる、いわゆる水滞の状態になると考えられているのです。

一般的に「めまい」と「胃腸の弱さ」は結び付きにくく、見逃されがちです。そのため、めまいもなかなか改善しないというケースが少なくありません

このようなめまいの場合は身体の水の巡りを良くしてあげる事でめまいの症状も改善できます。

また、自律神経のバランスが乱れてしまう事でめまいが起こることもあります。

これは肝の気の高ぶりや、肝血の不足が原因だと考えることが出来ます。

想い冷え性が関係してめまいが起こることもあります。

この場合は身体を芯から温める内臓の機能を活性化することが重要です。

また、血や気が充足すると貧血や冷えが改善し、それに伴ってめまいの症状も緩和します。

オススメのツボ

大敦:肝経に属し(肝経の一番目の経穴)、肝機能に関係するツボと言われ、心身の高ぶりを抑える働きがあります。

大敦の名前は大は大きいということから足の親指のことで、敦は厚いということから、この部分が他の指より分厚いことを表し、足の親指の分厚いところにあるという意味で付けられています。

足の親指の爪の付け根の人差し指側で、少し外側の部分(外方1分)に取ります。

慢性頭痛は鍼灸治療で症状を改善することが出来ます。

症状が辛い時や長く頭痛に悩まされている方は是非当院にご相談ください。

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