急増中!眼精疲労!
こんにちは、浦安院の加藤です。
本日は【眼精疲労】についてお話しいたします。
最近、眼精疲労でお悩みの方が多いのではないでしょうか?
平成30年の学校保健統計調査によると「眼の疲れ・痛み」を訴える者は90.8%以上おり、視力低下者の割合が増加している。と報告されています。
スマートフォン・タブレット端末など新たな機器の普及により、視覚器にかかる負担が増してきていると考えられます。
またコロナ化になり在宅でオンラインでの作業が増えていることも眼精疲労の一つの原因になります。
目に関する中医学では、「肝(かん)は目に開竅(かいきょう)する」といい、目は五臓の肝と深い関係がある器官といわれています。
目の健康には、目や視神経に血流が十分に行き渡ることや、神経や筋肉の反応が正常に行われることが大切です。これらの要素は肝と深く関わっていて、肝の状態がそのまま目に現れます。そのため血行や自律神経系が不調になると目の疲れに繋がることが多いのです。
目の疲れや眼精疲労の「証」は次の通りです。
①「肝血虚(かんけっきょ)」証
「肝血虚(かんけっきょ)」証は五臓の肝に必要となる血液や栄養が足りていない体質です。目に送られる血液量が不足していたり、栄養が足りていないため目がより疲れやすくなっています。
この証の時は、目がかすむ、ドライアイ、まぶたがピクピクするといった症状が起こります。治療では肝血を補う鍼灸や整体を用いて、目の疲れや眼精疲労を治していきます。
②「肝腎陰虚(かんじんいんきょ)」証
腎は五臓のひとつで、必要不可欠なエネルギー(気)や栄養(血)の源となる精(せい)を溜め、人間の成長や発育、生殖、すい液、骨をつかさどる部分です。臓腑は精から血を生み出していて、「腎は血を生ず」ともいい、血に関連して腎と肝が深く関係しています。
この証は肝と腎の陰液が足りていない状態。陰液というのは、体内の血や津液、精を刺します。不摂生な生活や疲労、慢性的な体調不良、加齢、大病などで肝腎の陰液が減少するとこの証となります。ドライアイや目の充血、視力の低下などの症状があり、この証の際には、肝腎の陰液を補うための鍼灸と整体治療を行います。
③「肝鬱気滞(かんうつきたい)」証
五臓の肝の機能(肝気)の流れが滞っている体質のこと。肝気が不調となると、視神経や血行、眼球や目の周りの筋肉運動がうまくいかなくなり、目の疲れや眼精疲労に繋がります。ストレスや緊張が続くとこの証となりやすいです。
「通じざれば、すなわち痛む」といわれているように、気の流れが滞ることにより、目の痛みや頭痛といった痛みが症状として起こりやすいです。肝気の鬱結を鍼灸で和らげて肝気の流れを整え、目の疲れや眼精疲労を治療していきます。
④「脾気虚(ひききょ)」証
消化吸収や代謝を司る部分である五臓の脾が弱くなり、生命エネルギーである「気」が足りていない体質のこと。疲労や不摂生な生活、慢性疾患などで気が消耗すると、この証になりやすいです。
症状では、目の焦点が合いにくくなるといった、目の機能の低下が見られ、疲れを解消しないと症状が悪化してしまいます。この場合は鍼灸で脾気を強めることで目の疲れや眼精疲労を治療していきます。
当院では肝の気血を鍼灸や整体で整え、目の疲れや眼精疲労の治療を行っています。
鍼灸治療は自律神経だけではなく、循環改善など多面的な影響により、鍼治療が自律神経のアンバランスを調整し眼疲労または眼精疲労を改善させることができます。
お困りの方はお気軽にご相談・ご予約ください!
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