東洋医学について③ 鍼灸について
浦安セドナ鍼灸治療院の大谷です。
鍼灸について怖い、痛い、何をするのかわからないというお話をよく伺います。
鍼治療は痛いの?
鍼治療では、長さ約4~8㎝、太さ約0.17~0.33mmのステンレス製の鍼をツボに刺していくことになります。おもな方法は3種類です。
・刺してすぐに抜く「単刺(たんし)」
・刺してから10~15分程度置く「置鍼(ちしん)」
・刺した鍼に低周波の電流を流す「パルス鍼(しん)」
単刺と置鍼は、刺したあとに鍼を上下に動かしたり回転させたりして刺激を与えます。パルス鍼は、電流を流すことで、筋肉のこりをほぐし血行促進をはかることができます。また、鍼を刺さずに皮膚に押し当てる方法もあり、子どもの治療にはこのやり方で行うことが多いですね。
鍼を刺す行為から、痛みを心配する方が多いです。しかし基本的には、どの方法でも痛みはほとんどありません。ただ、鍼にある程度慣れた患者様に対しては、症状にあわせて、あえて痛みを加えて治療を行うこともあります。
心地よい温かさで痛みをやわらげる灸
一方で、もぐさを使ってツボに熱刺激を与えるのが灸です。
もぐさは、糸状や、米粒のような大きさのものから小指くらいのものを使用します。おもな方法は2種類で、もぐさを直接皮膚に乗せて着火する「直接灸」、皮膚との間隔をあける「間接灸」があります。間接灸は、もぐさと皮膚の間に空間を作る方法以外に、味噌や塩、薄く切ったにんにく、生姜を緩衝材として使い、心地よい温かさを作り出すこともあります。そのほかには、刺した鍼の先にもぐさをつける方法や、近年は、遠赤外線やレーザーを使って熱刺激を与える方法も普及しつつあります。
世界保健機構(WHO)も効果を認めている鍼灸治療
Acupuncture and Moxibustion
1979年にはWHOが鍼灸治療の適応疾患を発表。現在では世界的に臨床的に鍼灸の効果が認められている鍼灸ですが、実は不妊治療や子どもの夜尿、夜泣き、喘息に対しても効果が見られ、体質改善や未病を防ぐ予防の観点からも良いとされています。また、腰痛、神経痛、リウマチ、五十肩など、身体の不調を感じているのなら、一度、鍼灸を受けてみるのはいかがでしょうか?
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