不妊症と自律神経の関係

不妊症の原因は色々ありますが、自律神経の乱れも1つの原因と考えられています。

ただ、自律神経が乱れる原因については、検査を行っても判明しないことが多く、モヤモヤとした気持ちを抱えている人も多いのではないでしょうか?

実際、”自律神経失調症”というのも診断が難しく、原因が特定できないがために「病気」ではないとされることもあります。

心身のさまざまな不調が自律神経失調症とされるため、自律神経の乱れを正すには、自分の生活習慣の見直しなど、治療以外の部分がとても大切です。

◎自律神経(じりつしんけい)とは?

自律神経とは、交感神経副交感神経という2つの神経のバランスのもとに成り立っています。

いずれも身体の調子を調節する上で重要な神経ですが、どちらかが優位になり過ぎるとバランスを崩し、さまざまな不調があらわれます。

◎交感神経

交感神経は、心身のはたらきを活発にする神経のことです。

ストレスを感じている時や緊迫した状況の時に優位になるもので、現代のストレス社会では、交感神経が優位になることによる自律神経の乱れがほとんどです。

◎副交感神経

副交感神経は、心身をリラックスさせ、回復に導く神経のことです。

休息している時や睡眠中に優位になりますが、交感神経のはたらきが強くなることで、副交感神経のはたらきも鈍くなり、身体が休みにくくなります。

つまり、ストレス過多の人ほど、交感神経が優位に立ち、副交感神経のはたらきが弱まってしまうのです。

この2つの神経は相反する関係にあるため、どちらかが優位の時はどちらかが劣位となっています。

現代において”自律神経失調症”が増えているのは、ストレスや生活習慣の乱れが影響していると考えられているので、なるべく、生活習慣を正し、ストレスフリーな生活を送れるように努めることが大切です。

冒頭でもお話した通り、”自律神経失調症”は、自律神経の乱れが原因であろうさまざまな不調が出ている状態であり、正式な病名というわけではありません。

病院でも「自律神経失調症です」と診断されることはありますが、一時的にそう診断して、不調の原因を探るという方法がとられていますが、「これ」といえる原因が見つからないことも多々あります。

◎女性に多い自律神経失調症

自律神経失調症は、とくに女性に起こりやすいといわれています。

例えば、以下のようなものが、自律神経の乱れによる不調と判断されます。

・頭痛

・目眩

・鼻や喉の閉塞感

・ガス溜まり

・敏感肌

・肩こり、首こり

・睡眠の質の低下

・不安になりやすい

・緊張しやすい

・疲れやすい

・食欲がない

・のぼせやすい

・汗をかきにくい

また、自律神経失調症は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの乱れも引き起こすといわれています。

ホルモンバランスの乱れは、月経不順や月経過多、無月経、無排卵といった不妊の原因になります。

とくに卵巣や子宮はホルモンバランスと密接な関係があるため、注意したいところです。

女性側の不妊症の原因を大きく分けると、「排卵因子」、「卵管因子」、「子宮因子」、「頸管因子」があります。

自律神経は身体の不調を知らせるサインのようなものですので、自律神経の乱れを改善していくこともまた、直接的ではないものの、不妊治療の一環として考えることができるのではないでしょうか?

◎自分の身体を労ること

自律神経失調症の症状の1つ1つは小さいものであるため、「病院にかかるまでもない」と考えている方も多いと思いますが、放置するのは危険です。

不妊症の原因はさまざまですが、”原因不明不妊”と呼ばれる、検査をしても原因が特定できない場合もあります。

この原因不明不妊は、不妊に悩んでいる女性の1/3にも及ぶといわれていますので、その原因の1つが自律神経の乱れであることを自覚し、日々の生活習慣改善に役立ててください。

また、以前は年齢を重ねれば重ねるほど、原因不明不妊の割合は高くなるといわれていますが、実際に原因不明の不妊で悩まれている方は27歳~32歳と若い方も増えているのが現状です。

医療は日々進化していますが、人間の老化に歯止めをかけることは難しいので、自律神経の乱れを解消するのも、不妊治療を始めるのも、早いうちが大切です。

不妊は正しい生活習慣を送ることである程度予防することも可能です。

自分の身体や妊娠に不安のある方は是非お早めに当院へご相談ください。