自律神経失調症と鍼
自律神経失調症とは、自律神経が乱れていることが原因で身体に様々な不快な症状がでている状態です。
一般的には「自律神経失調症≒うつ症状」というイメージがあり、やる気がない、疲れているようにだるい、常に眠い、というような印象を持っている方が多いように感じます。
ですが実際、多くの患者様を診ていると、交感神経の異常な興奮によって自律神経のバランスを崩してしまっている方がほとんどです。
自律神経は交感神経と副交感神経が大体決まった時間に交互に働き、身体の様々な器官、神経、感覚器等の働きのバランスをとっています。
しかし、交感神経はストレスに敏感な神経なので、日常生活でストレスを多く感じると働きすぎてしまい、副交感神経が働かなくてはいけない時間にまで働いてしまいます。
副交感神経が働けなくなると、入眠障害や中途覚醒などの睡眠の質の低下、めまい、耳鳴り、頭痛といった不快な症状が出てしまいます。
これが自律神経失調症です。
副交感神経は眠っている間など身体や心が休んでいる間に身体を修復してくれる働きがあります。
ですので、本来、副交感神経が働くべき時間帯まで交感神経が働いてしまうと、副交感神経が働けなくなってしまい、身体の修復できなくなります。
その為疲れやすくなったり、肩こり、腰痛、風邪、病気や怪我などが治り難くなってしまいます。
しかし逆に言えば、「自律神経のバランスを整えること」で「身体が自己修復しやすい状態に整えることができる」ということです。
日常生活で入浴方法や深呼吸・ストレッチ・ウォーキングなどの身体をリラックスさせる運動を取り入れることも有効です。
その他、旅行、スポーツ、映画鑑賞などの趣味を充実させることや、なるべくストレスを感じない、楽しい!と思える時間を定期的に確保できると自律神経を整えることができます。
そして実は「鍼治療」によっても自律神経の働きを整えることができます。
鍼治療にはリラックス、身体を休ませて「副交感神経を優位にする」という効果があります。
ご自身の自律神経やお身体の事で不安なこと、聞いてみたい事、是非ご相談ください。
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