腸熱こもり症候群

こんな悩みはありませんか?

・足や手、顔のむくみ

・お腹がしくしくと痛む

・手足やお腹の冷え

・疲れやすい・疲れがとれにくい

・関節が痛むことがある

・皮膚瘙痒感(蕁麻疹やアトピー性皮膚炎など)

・ドライアイ・目が疲れやすい

これらに該当する方は「腸熱こもり症候群」かもしれません。

「腸熱こもり症候群」とは?

食べすぎや飲みすぎの生活が続いてしまうと胃腸は常に働いている状態になってしまいます。

その状態が続いてしまうと、オーバーワークの機会と同様に胃腸に熱が溜まってしまうのです。

洗濯機に例えて考えてみましょう。

洗濯機は容量が決まっており、必ず〇kgと容量が表記されています。

そして取扱説明書をみると、家庭用の洗濯機は連続使用についても制限や注意事項が必ず記載されています。

もし容量5㎏の洗濯機に8㎏の洗濯物を入れて回したらどうなるでしょうか?

あるいは一日中洗濯機を回し続けたらどうなるでしょうか?

おそらく、用量を超えて無理に押し込めば機械ならエラーを起こして止まってしまいます。

そして機械を酷使すればだんだん熱くなってきますし、正しく使うよりも短い期間で故障してしまうのではないでしょうか。

人間の小腸も同様に無理に食べ物を詰め込んだり、空腹時間がないくらいずっと食べ続けてしまうとオーバーワーク状態になってしまいます。

今の時代は食べ物が豊かにある為、小腸にとって“食べ過ぎ”になりやすい環境だと言えます。

また、昨年からはお家時間が増えたのに比例して間食が増えてしまった、という方も少なくないのではないかと思います。

腸熱こもり症候群の仕組み

腸熱がこもってしまうと体にとって大切な水分(津液)が利用できない空間に蒸発してしまい、本来津液を必要としている組織や臓器に行き渡らなくなってしまいます。

皮膚の感染や発赤、蕁麻疹、便秘、目の乾燥や口腔・鼻腔内の乾燥感は津液が不足=組織や臓器の乾燥によって引き起こされている症状なのです。

また、胃腸に熱がこもってしまうとエネルギーが多く消費される状態になってしまう為、空腹になりやすくなります。

そして空腹を感じるときに低血糖のような症状が出やすくなります。

お腹がすいたときにめまいや頭痛、動悸、手の震えや脱力感、眠気を感じやすい方は腸熱こもり症候群の可能性があります。

この症状がある方は空腹を感じやすく、また空腹を感じると不調が出るためにそれ避けようと過食傾向になったり間食が増えやすくなります。

そうすると体内の熱が上がり、津液が蒸発して組織や臓器の乾燥が進行してしまうので年中冷たい物を欲するようになります。

冷たい飲食物が体内に入ってくると体は対抗しようとしてさらに熱を生み出そうとしてしまう“熱こもりスパイラル”という状態になってしまいます。

セルフケア

腸熱こもり症候群は西洋医学では病名がつけられない為、治療は困難になります。

例えば症状の一つである「頭痛」を訴えれば頭痛薬は処方してもらえますが、それでは腸熱こもり症候群の根本改善にはなりません。

ですが、普段の生活を大事なポイントを押さえて生活するだけで不調を軽減することが出来ます。

これまでで「もしかしたら自分は腸熱こもり症候群かも」と思った方は私生活で以下の点に気を付けてみてください。

・早寝早起きを心掛ける

・間食を最低限にして空腹の時間を作る

・腹八分目で食事を終える

・体を冷やす食品を控える

・脂っこいもの、甘いものを控える

・アルコール・カフェインを控える

・ストレスをためずにリラックスできる時間を作る

腸熱こもり症候群には鍼灸治療が効果的です。 誰にも理解されないからといって、心にしまい込んでいる不安感についても、当院では丁寧なカウンセリングを行っておりますので、まずはお気軽にご相談してみてください

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