東洋医学で腸活
春には肌荒れ、夏には胃の疲れ、秋には胃もたれ、冬には肌の乾燥など、季節ごとに悩みが絶えない!という人はいませんか?
しっかり肌を保湿しているのに肌トラブルを起こしやすい人や、しっかり胃に優しいものを食べているのに胃の調子が悪い人は、「腸活」をすることで症状が解決するかもしれません。
・ダイエットをしたいと思っているけどうまくいかない人
- 今よりも健康な身体になりたい人
- アンチエイジングをしてもっと若返りたい人
- 赤ちゃんが欲しくて妊活をしている人
- 原因不明の体調不良
腸活の魅力や症状の改善方法、適切な腸活方法まで詳しくご紹介します。
東洋医学の腸活とは?注目される理由
腸活とはつまり、「腸内環境を整えてくれる活動」のことです。
そして、東洋医学的な視点から見た腸活とは、「お腹のエネルギーを高め」て、食事や運動の面からのアプローチをすることを指します。
腸は、口から入ってきた食べ物の栄養素を吸収し、排泄を行う場所であり、身体の働きにとってかなり重要な部分です。腸が元気を失ってしまうと、身体に良い食べ物を食べても効果を期待することは難しいです。
✔東洋医学で身体をもっと健康にできる
そして、東洋医学の腸活では、腸活をすることで期待できる効果が多岐に渡ります。
- 免疫力が上がり病気になりにくくなる
- 血液循環が良くなる
- 口臭や体臭が改善される
- 肌の状態が改善される
- 幸せホルモンが増える
腸は、「第二の脳」と呼ばれていることをご存知ですか?
その理由は、腸が脳と同じくらいの神経細胞を持っていることです。
そして、「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン(心の安らぎや安定を感じさせる脳内伝達物質)」の90%が腸で作られています。
つまり、腸の環境を整えることが「幸せ」につながっていると言えるのではないでしょうか。
それではまず、腸内環境を整えるときのポイントについてお伝えしていきます。
人それぞれの体質に合う食を選ぶことが重要
「腸活」というと、「腸の調子を良くできそうなものを食べれば良いということだよね」と言ってヨーグルトや食物繊維が多い野菜を食べようとする人は多いです。
確かに、腸内環境を整えるための腸活には、「乳酸菌類」や「食物繊維」などを取り入れて腸の動きを活性化させることが一般的です。
しかし実際、世の中には「食べると身体に良い」と言われている食材が溢れているのです。
人それぞれ体質や悩みが違います。それはつまり、人それぞれ自分の体質にあった食材を効果的に摂取することが重要であることを意味します。
まずは自分の体質について知ることが大切です。
東洋医学では、人のタイプを4つに分けて判断します。下記の4タイプのうち、自分に1番当てはまるものはどれでしょうか?複数ある場合もあるはずなので、考えてみてください。
タイプ1.
- 便秘気味、または便が出てもすっきりしない
- 疲れやすい
- ふらふらしてやる気が出ない
- 肌がカサカサする
タイプ2.
- 便秘気味、あるいは便が出てもスッキリしない
- ガスやゲップが出る
- お腹が張る
- イライラする
- 喉や胸が詰まりやすい
タイプ3.
- 下痢をしやすい
- 寒がり
- 夏でも手足が冷えやすい
タイプ4.
- 便秘気味、あるいは便が出てもスッキリしない
- 便が乾燥して固い
- 口臭がする
- 口が乾いていていつも水を飲んでいたい
これらは、「季節によって違う」とか「年齢を重ねるごとに変化した」ということが多いです。
また、複合タイプの場合も多いので、それぞれ対処法を確認しておきましょう。
▼東洋医学的なタイプ診断
タイプ1:「気虚(ききょ)」身体の気(エネルギー)が足りない状態で、元気がありません。
タイプ2:「気滞(きたい)」身体の気の巡りが悪く、詰まってしまっている状態です。
タイプ3:「陽虚(ようきょ)」身体に自然な熱を作り出せないため、冷えを感じている状態です。
タイプ4:「熱」身体や消化器に熱がこもり、のぼせやほてりが感じられる状態です。
それぞれのタイプに適した食材が違います。間違った食材ばかり食べていると、かえって体の調子を悪くしてしまう可能性があります。
タイプ別!東洋医学の腸活で食べるべき食材
それでは上記の診断結果ごとに、取り入れるべき食材をご紹介します。
✔タイプ1:「気虚(ききょ)」の人に良い食材とは?
「補気(ほき)」で「気を補う」ための食材をとるようにしましょう。
腸が乾いているため、こまめに水分を取るようにしましょう。過労や睡眠不足は体内の水分が不足し、腸が乾燥します。
牛肉・鶏肉・羊肉・山芋・しいたけ・ごま・栗・なつめ・黒きくらげ・くるみ・松の実
✔タイプ2:「気滞(きたい)」
「行気(こうき)」で「気を通す」ための食材を取るようにしましょう。
ストレスによって緊張状態になり、腸を動かすエネルギーである気の巡りが悪くなっています。ゆっくりとリラックスする時間を取りながら、アロマをかいだりすることも効果的です。
ハッカ・ミント・シソ・シソの実・バジル・サフラン・緑茶・香りのあるお茶・大根・シソ・らっきょう
✔タイプ3:「陽虚(ようきょ)」
「補陽(ほよう)」で体を温める食材を取るようにしましょう。
腸が冷えているため腸の動きが低下しています。生野菜や冷たい飲み物はなるべく控えましょう。お腹を温めることが最も重要です。
シナモン・こしょう・ニンニク・ニラ・ねぎ・しょうが・唐辛子・鮭・鶏肉
✔タイプ4:「熱」
「清熱(せいねつ)」で身体にこもった熱を冷ましてくれる食材を取るようにしましょう。
脂っこいものや辛いもの、お酒などは体内に熱がこもりやすいです。腸に潤いを与えることで便がやわらかくなり、快調になることが期待できます。熱を冷まして潤いを与えるバナナは効果的です。
トマト・こんにゃく・大根・レタス・スイカ・柿・梨・きゅうり・はと麦・セロリ・パイナップル・バナナ
例えば冷えに悩んでいる人が「陽虚」のタイプ3の人が、食物繊維をとって腸活をしようとして体がほてりやすい「熱」のタイプ4の人が食べるべき大根やキュウリを食べてしまうと、腸活には逆効果になってしまいます。
自分のタイプを知って、適切な食材を取り入れることを意識しましょう。
東洋医学の腸活が肌にも効果的な理由とは?
東洋医学の腸活では、腸内環境を整えることで肌にも効果があると言われています。
その理由は、体内には「エネルギー(気)」の通り道となるパイプが張り巡らされているからです。このパイプで繋がる気管はお互いに影響を与え合っていると考えられていて、大腸のパイプは皮膚につながっています。
これは皮膚の「水分代謝」や「バリア機能」などと関わっているので、大腸が元気であることで、肌も元気になっていくと考えられているのです。
反対に腸内が荒れていたり、老廃物が溜まっているとパイプにも汚れが溜まっていき、皮膚に届いてしまうため、肌荒れなどの皮膚トラブルの原因になってしまうのです。
東洋医学の腸活は体に大きな影響を与える!適切な処置をしよう
腸活をすることで、抱えていた悩みが解決する可能性があります。
肌荒れに悩み化粧水を変えても解決しないと思っていた人が、腸内環境を整えることで解決するケースも珍しくありません。
ぜひ1度、自分のタイプに合う食材を取り入れて、腸内環境を見直してみてください。
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