心身一如
東洋医学の特徴を表す言葉の一つに「心身一如」という言葉があります。
病気の原因には心の問題が関係しており、感情のバランスが崩れると身体にも影響を及ぼし、各臓器や器官の働きに悪影響を及ぼすと考えられています。
例えば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍はストレスが大きな原因で発症してしまう病気ですが、手術や投薬治療をしても再発してしまう確率は70%ともいわれています。
「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」といった病気自体にフォーカスした治療を重ねても、原因であるストレスが解決されない限り潰瘍は再発してしまうのです。
東洋医学では「病を診る」のではなく「人を診る」医療ですので自律神経や心の側面からも治療を行うのが基本です。
そういう意味では心身に優しい医療だという事も出来ます。
東洋医学の「気」
西洋医学と東洋医学の大きな違いの一つに「気」という概念があります。
西洋医学でもストレスなどの精神的な要因が病気にも大きく影響すると考えられています。
しかし、例えば胃潰瘍の場合でも、胃は消化器科で治療を行い、精神的な要因は精神科やカウンセリングに通う等別々の治療になってしまっているのが現状です。
それに対して東洋医学では「気」を中心的な概念として重要視しています。
皆さんも日常で「気力」や「元気」等、「気」にまつわる表現をしているかと思います。
しかし、「気」とは何か、と深く考えたことがある方は少ないのではないでしょうか。
つまり「気」が人間にとって重要なエネルギーであることを無意識のうちに理解し、身体や精神に沁みついている、という事ではないでしょうか。
「気」は目に見えませんが、生命活動を営む上で欠かせない根源的なエネルギーです。
東洋医学では呼吸や消化などの臓腑の働きや、血液の流れ、発汗や体温の調整等の身体の機能活動や精神活動はすべて「気」が主っていると考えています。
人の「気」は「先天的な気」と「後天的な気」から生まれるとされています。
さらに「後天的な気」は、腎が作る「腎気」と呼吸から生まれる「宗気」、消化過程で生まれる「水穀の気」から構成されています。
これらの「気」の状態によって健康を維持したり、場合によっては病気になってしまうのです。
心も体も健康になる為に、是非セドナ鍼灸治療院にご相談ください。
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