妊娠中のアロマテラピー
日本ではイギリス式のアロマセラピーが主流なこともあり、妊娠中の精油の使用に関して注意事項や禁忌事項が数多く紹介されています。
患者様のお話を聴いていても、妊娠中にアロマテラピーを行おうと思っても、特に妊娠初期はネットで調べるといろいろな情報が出てきて不安になったり判断に悩まれる方も非常に多いです。
実際、精油には、ホルモンバランスを調整したり、分娩を促進したり、通経作用がある成分を含むものがあります。
そのため、そのような効果がある精油は、妊娠中には避けたほうが良いと言われています。
しかし注意すべきポイントさえ押さえておけば、妊娠中のマイナートラブルの解消を助けたり、マタニティライフを楽しむ支えになってくれるのが正しいアロマテラピーです。
是非香りを楽しみながら安心してマタニティライフをお過ごしください。
①マイナーな精油は避ける
世界には300種類以上の精油が存在すると言われています。
その中には、効能がまだはっきりわかっていないものも沢山あるのです。
あまり耳にしないもの、通常のショップ等ではあまり売っていないようなものは控えたほうが無難です。
妊娠中やアロマテラピーに慣れるまではポピュラーな精油を楽しむようにしましょう。
②妊娠3ヶ月までは芳香浴を楽しむ
「妊娠中には避けるべき精油」と紹介されていても、香りで楽しむ芳香浴でしたら全く問題ありません。
アロマデフューザーやアロマランプでお部屋に香りを広げるのももちろんですが、つわりで気持ち悪い時や妊娠中に眠りが浅くなったりうまく入眠できないときはコットンに精油を1滴たらしてご自身のお近くに置くだけでも充分に香りを楽しめますし、精油の効果効能を発揮できます。
変に我慢をせず、「香りを楽しみたい!」と思ったときは心地いいと思う香りを、適量焚いて芳香浴を楽しみましょう。
③妊娠中期以降は、一部の精油ならマッサージもOK
直接肌から吸収した精油の成分は、すぐに血管から全身にまわり、作用が大きい為、妊娠3ヶ月まではオイルマッサージはキャリアオイルのみで行うのがベストです。
キャリアオイルも種類があり、保湿性に優れるもの、エイジングケアに特化したもの等、様々な特性があります。
それぞれの特徴と作用をしっかりと考慮して選べば植物油のみのマッサージでも十分な効果が得られます。
安定期に突入する妊娠中期以降は、アロママッサージやアロマバスを楽しめるようになります。
もちろんすべての精油がOKという訳ではないのですが、使える精油が多くあります。
特にマンダリン・グリーンやフランキンセンス、サンダルウッドはおすすめの精油です。
是非取り入れてみてください。
④少しでも不快に感じたらやめる
妊娠中は、体が非常に敏感で、体質も以前とは異なります。
そのため、「自分がどう感じているのか」ということがとても重要です。
例えば今までずっと好きだった香りでも、又、妊娠中におすすめとされていても、心地よく感じられなかったり、体に合わないと感じたら使用をやめましょう。
妊娠経験のある方はご存じかと思いますが、妊娠中はお腹の中で赤ちゃんを育てるために母体も大きく影響を受け、毎日のように体調が変わる方が多くいらっしゃいます。
体調が変わるからこそ『自分はこの香りが好きだから』や『妊娠中はこれをかぐのがいいと聞いたから』という固定観念は捨てましょう。
大切なのは『今のご自身が香りをかいでどう感じるか』です。
自分の身体の声に耳を傾けて、その時その時の体調に合わせて精油をチョイスし、アロマテラピーを楽しみましょう!
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