スポーツ障害について

趣味や生きがいとしてスポーツをしていくためにも、身体のケアは不可欠なものです。

プロの選手は勿論、日ごろの運動としてスポーツをされている方も定期的にケアを行わないと体の歪みが起こり様々な症状が出てきてしまいます。

競技の特性にもよりますが、足や腰回りなどは運動をしていると常に負荷が掛かりやすい状態にあります。

今回はどんなスポーツでも起こりやすい症例をいくつかご紹介いたします。

◎シンスプリント

走っている最中にすねが痛くなってくることはありませんでしたでしょうか?シンスプリントとは別名を脛骨過労性骨膜炎と言い、運動時や運動後に内側の脛の下3分の1の所に痛みが生じるスポーツ障害です。

筋肉のオーバーユース(使い過ぎ)が原因とされマラソンランナーやサッカー、バスケットボール選手に多い傾向とされています。走る距離や負荷を減らすことで快方される場合もありますが練習を再開すると再発するケースが多い症状です。

また他の要因として筋肉の柔軟性の低下、クッション性の低いシューズの使用や硬い地面でのトレーニングがあげられます。

日頃からのストレッチ、シューズやトレーニング場所の見直しをしてみましょう。

◎腰椎分離症

10代の発育期にサッカーやバレエ、野球などの腰を過度に反らしたり、回旋させることが多いスポーツで見られる症状です。

腰椎という腰の骨に過度なストレスが掛かり疲労骨折を起こし骨の連続性が経たれてしまった状態で、2週間以上持続的な腰痛がある場合は腰椎分離症を疑います。

腰痛が主な症状ですが、お尻や足にも痛みが出る事があり椎間板ヘルニアとの鑑別が必要になります。

治療は主にスポーツ活動を中止し、手術を行わない保存療法がとられます。コルセットを装着して骨の癒合を促しますが完全に癒合するまで数か月かかるとされています。また、腰椎の負担を減らすためにも腹筋、背筋を鍛えることも重要です。

◎テニス肘

テニス肘とはテニスなどラケットを使ったスポーツで現れる症状で正式には「上腕骨内側上顆炎」といい、テニス以外でもゴルフや卓球でも同様の症状がみられます。スポーツ以外でもパソコンでキーボードやマウスを多く使う方にも発症します。

これらは肘の内側から手に伸びる長掌筋や橈側手根屈筋といった手首を曲げる筋肉の使い過ぎで起きる症状です。

治療の基本は安静、サポーターなどを着用し痛みの軽減を図ります。その後リハビリテーションとして柔軟性の獲得や筋力トレーニングを行い、再発の予防に努めます。

◎最後に

スポーツ障害は主に骨や腱、靭帯の発育が不完全な10代のスポーツをしている方に起きやすいとされますが、筋肉の柔軟性が低下してしまっていたり使い過ぎなどで起きる症状も多くあります。

ウォーミングアップやクールダウンを適切にとることで発症を予防することが出来ますが必ずとは言い切れません。

当院ではスポーツによる怪我の治療も多く取り扱っております。悪化して思うように身体が動かせなくなってしまう前に是非一度ご相談下さい。

スタッフ一同ご来院お待ちしております。

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