女性ホルモンと妊活

皆さんも一度は聞いたことがある「ホルモンバランス」とは何なのか、本日は解説させていただきます。

◎ホルモンはココで作られる!

ホルモンはおもに、脳の視床下部や下垂体、甲状腺、副甲状腺、すい臓、副腎、卵巣などの部位でつくられ分泌されています。

成長を促す成長ホルモンや、血液中の糖の代謝を助けるインスリン、激しい運動をすると分泌されるアドレナリンなどをはじめ、人間の体内では

100種類以上ものホルモンが分泌されているといわれます。それらは、血液で運ばれて、新陳代謝を促し調整するなど、身体の状態を一定に保つためにそれぞれが大切な役割をしています。

◎女性ホルモンとは?

《卵胞ホルモン》と《黄体ホルモン》の2つが女性ホルモンといわれます。

この2つがあることで女性らしい体つきになるのも、月経が起こったり、妊娠・出産ができたりするのもこの2つのホルモンが働いているからになります。

◎女性ホルモンの分泌の流れ

簡単に言えば、2つのホルモンが働くように脳に指令が伝わり、脳から分泌され、血液を介して標的器官に作用するということです!

◎女性ホルモンの役割・働きは?

《卵胞ホルモン》と《黄体ホルモン》2つの役割・働きを解説します!

①《卵胞ホルモン》

卵胞ホルモンはエストロゲンともいわれます

▷主な働き

・排卵前に精子が通りやすくなるように子宮頸管の分泌液を増やす

・子宮内膜を厚くする

・妊娠中に乳汁が出るのを抑える

・丸みをおびた女性らしい体をつくる

・肌のハリや潤いを保つ

・コラーゲンの生成を助ける

・骨の密度を保つ

・コレステロールを調節して動脈硬化を防ぐ

・記憶力の低下を防ぐ

・感情を安定させる

②《黄体ホルモン》

黄体ホルモンはプロゲステロンともいわれます

▷主な働き

・着床しやすいように子宮内膜を整える

・体の水分を保つ

・食欲を増進させたり

・基礎体温を上昇させる

・乳腺の発育も促す

▷受精卵が内膜に着床した場合の働き

・分泌を続けて内膜の状態を保つ

・妊娠の継続を助ける働き

▷体調として現れる作用

・浮腫み

・暴飲暴食

・眠くなりやすい

・乳房の張り

女性からするとあまりありがたいものではありませんが、黄体ホルモンも、卵胞ホルモンと同じように、女性の身体を守ってくれる大切なホルモンなので上記のような症状がでたら「黄体ホルモンが働いているんだな」と思うといいかもしれません。

◎《卵胞ホルモン》と《黄体ホルモン》協力して行う働きがある!?

2つのホルモンが協力して行うはたらきとは…

【出産・妊娠に備え子宮の環境を整える】働きです。

◎女性ホルモンと月経周期の関係とは?

受精卵の着床に備え増殖した子宮内膜が、受精卵が来なかった為に剥がれ、血液とともに排出されるのが生理(月経)です。月経は、通常ならば約28日程の一定のサイクルでやってきます。女性の身体は、そのサイクルで変化をくり返しているのです。

◎月経周期の4つの周期

《卵胞期》心も体も調子がよく、活動的になれる時期

・子宮内膜も増殖スタート

・基礎体温では低温期の時期

《排卵期》まったりとする時期

・おりものの量が多くなる

・基礎体温は排卵を境に高温期に

・排卵痛を感じる人もいる

《黄体期》眠くなる、乳房が張る、腹痛、肌荒れ、気分が不安定になる時期

・子宮の内膜がフカフカになり受精卵を迎える準備が整う

・基礎体温は高温期が続く

・不調がピークになる

《月経期》腹痛、頭痛、下痢など起こる時期

・排卵から約2週間後、受精卵がやってこないと子宮内膜は剥がれ落ちる(月経スタート)

・基礎体温は下がる

・次の排卵に向けての準備が始まる

◎不調とホルモンの関係

女性の身体のリズムを作っている女性ホルモンは、脳の視床下部、下垂体、卵巣の機能や、性腺刺激ホルモンの働きなどのどこかにトラブルが起これば、分泌が乱れてしまいます。すると月経不順やPMSをはじめとする月経に関する不調が起こり、肌のハリや潤いがなくなったり、将来骨粗鬆症を起こしやすくなったりもします。

また、女性ホルモンの分泌を促そうと視床下部が活発に働くことにより自律神経も影響を受け、頭痛やイライラなどの不調も起こります。

◎不調が起こらないようにするためには

まずは自分自身の月経周期を知ることが大切になります。

その他にも

・規則正しい生活

・早寝早起き

・質の良い睡眠をとる

・バランスの良い食事を心がける

・ストレスをためすぎない

上記のことを気を付けるようにしてみましょう!

このすべてに自律神経の働きが関わります。

◎鍼灸とホルモンバランスの有効性

ホルモンバランスの乱れを改善させることで、ツラい症状を和らげる効果が期待できます。西洋医学では投薬治療(ピルなど)がほとんどです。しかし東洋医学の鍼灸では自律神経の機能を整え、内臓や血流の衰えを改善させる効果が報告されています。

西洋医学の投薬治療も選択のひとつですが、投薬に頼りたくないという方は東洋医学の鍼灸治療をおすすめします。

セドナ鍼灸治療院では、血流や内臓の機能を整えるお手伝いができます。ツラい月経症状やPMS、妊活・不妊でお困りの方はお気軽にご相談ください。


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