症例報告:慢性の咳に対する鍼灸治療の有効性
患者背景
患者は40代女性。2か月前から咳が止まらず、特に夜間に症状が悪化し睡眠が妨げられる状態が続いていた。内科での診察では感染症や喘息、アレルギーの明確な原因は特定されず、処方された鎮咳薬や吸入薬の効果も限定的であった。疲労感や肩こりも併発し、鍼灸治療を希望して来院。
治療方針
東洋医学的視点では、咳は肺の気の滞りや弱りが原因とされる。本症例では「肺気虚」による咳嗽と診断し、肺の機能を高めることを治療の中心とした。また、咳の影響で体全体に緊張が広がっていることから、全身の気血の巡りを整える治療を併用。以下の経穴を使用した。
- 主穴:肺兪(BL13)、尺沢(LU5)
- 補助穴:足三里(ST36)、太淵(LU9)、膻中(CV17)
- その他:肩こり緩和のため肩井(GB21)を追加
鍼治療を中心に、肺兪と膻中には灸を併用して温熱効果を加えた。
治療経過
治療は週1回、40分の施術を4週間実施。初回施術後、肩や背中の緊張が緩和し、患者は「呼吸が楽になった」と感じた。2回目の治療後、夜間の咳が減少し、睡眠が改善。3回目には咳の頻度が顕著に減少し、日中の疲労感も軽減。4回目の施術終了時点で咳はほぼ消失し、夜間も熟睡できる状態に回復した。
考察
本症例では、肺兪や膻中へのアプローチにより肺気を高めたことが咳嗽の改善につながったと考えられる。また、足三里や太淵を併用することで全身の気血の巡りが整い、患者の免疫力や体力の向上が得られた。肩こりの改善によるストレス軽減も治療効果を高めた可能性がある。
結論
慢性の咳嗽に対する鍼灸治療は、安全で効果的なアプローチである。本症例は、患者の全身状態を考慮した治療計画が咳の改善とQOL向上に寄与することを示した。

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